2010年7月3日土曜日

池田信夫氏の言うとおり……でも時代の「空気」には逆らえない

池田信夫氏が民主党政権の「反市場原理主義」を批判している:
池田信夫 blog : 拝金: "民主党政権が「行き過ぎた市場原理主義」を嫌悪して「株主を重視しすぎた風潮に喝を入れたい」などという愚劣な話をしているかぎり、どんな「成長戦略」を作文しても成長率は上がらない。ライブドア事件で日本が失ったものは大きく、もしかすると日本経済は永遠に立ち直れないかもしれない。"
この市場原理主義を嫌悪する風潮が、いまやこれが現代ニッポンの「空気」となってしまっている。

まったく戦前の時代に軍国主義「空気」に流されていく日本を憂いながら何も出来なかった良識派の心境。国民がいったん集団ヒステリーに流されて動き出してしまうと、行き着くところまで行って痛い目に合うまでみんな目が醒めないのである。

まあ、それを前提に個人は対策を考えざるを得ないのでしょうな。お上に「政策」あれば民に「対策」ありだ。

1 件のコメント:

みえけんぞう さんのコメント...

私は社民主義者ですが、市場はもっと機能すべきだと思っています。池田さんのこの件の言い分ごもっともかと。社会全体が市場原理主義を嫌悪している、というのでも無い気がします。
あのとき、精一杯がんばって、時代の絶頂に居たホリエモンを、周囲が叩き潰した、という社会全体の体験の爪痕は深くて、先々の挑戦者の気持ちを削ぐばかりだと思い暗澹たる気持ちになりますが、一方で、市場原理主義を進めていた側にも、身内の利益を優先した足あとが残っているとされていて、私としてはそれはそれなりに説得力が有るものだと合点が行くので、その点でも悔しい事ばかりです。
真にオープンな議論、が何かもよく分かりませんが、民主党が進めている取り組みの幾つかで、今までより風通しが良くなれば、ととりあえず民主党政権を(いまのところ)信任しています。